史上初?広告だらけのステマ小説「ハルミ・ハルミ」を書いてみた
面白い記事を見つけた(唐突)
自分も「カクヨム」という小説投稿サイトに歴史小説や、ファンタジー(?)小説を掲載しているが、このかたは長編小説をブログの中で発表し、その中で広告を載せるという手法を展開しておられる。
なんだか、「ステマ小説」みたいでとっても面白そうだ。(人聞き悪くねw)
衝動的にやってみたくなったので、日課の筋トレをさぼって、ちょっとやってみよう。
ファンファンファンファンファン・・・(場面転換SE)
不連続ステマ小説「ハルミ・ハルミ」
私は村上春海(はるみ)。出版社に勤める、33歳の花の独身OL。
楽しみといえば、仕事終わりに独身仲間でいくガード下の飲み屋と、お風呂上りに食べる、森永のPARM。
あとそれから、私に名前がそっくりな彼の小説を読むこと。そう、ハルミはハルキスト。
そうこうしているうちに、私が最近買いかえたdocomoのXperia Z5が鳴りだす。
独特の着信音に聞き入る間もなく電話をとったら、大学からの友達で、同期の小泉夏希からだった。
「おー夏希ー!夏の旅行以来じゃん?久々ー!元気だった?」
「ハルミはいつまでもノリが若くてうらやましいなあ。私なんか今の職場若い子ばっかりでさぁ、すっかりお局様って感じ……」
新人時代は学生時代のノリそのままに、短いスカートに派手な化粧で出社してはお局様に注意され続けていた夏希が、今や先輩として後輩を指導している。時の流れは残酷だ。
片手のキリン氷結をひと口ぐびっとやりながら、私はひとしきり夏希の話を聞いていた。多分、夏希はこんな話をするために電話してきたんじゃない。
「……そんなこと無いって!で、何?どうしたの急に?」
一応こっちから話のきっかけをつくってあげた。
「あのね、私、結婚することになりそうなんだ……」
やっぱり……ね。前会ったとき、夏希は今までと何か違ったもん。カラオケでも木村カエラの「Butterfly」とか歌ってたもんね。バカみたいに浮かれちゃってさ……うらやましい。
「そっか、おめでと」
夏希にはわざとそっけなく返事してあげた。あんまり大げさに喜んでみせると、逆に気を使わせちゃうし。
「ちょっとーもっと喜んでよ!」
夏希は期待通りの返事をしてくれた。これでいいんだ。
「で、相手はどんな人?まさか悠斗とヨリ戻ったとか?」
「違う違う!……聞いて驚かないでよ~。なんと大学の同級生の隆之介君でーす!」
隆之介、夏希と結婚するんだ……。
夏希と私は大学三年の時、就活セミナーで知り合って、それ以来の仲だ。慣れないリクルートスーツに身を包み、毎日毎日会社説明会で、ご飯を食べる時間もなくて、お昼はいっつもカロリーメイト。
「私たちの半分以上はカロリーメイトでできてるよね!」なんてくだらないことで笑いあってた。懐かしい思い出。
でも夏希は知らない。私と隆之介が、大学二年の時少しだけ付き合っていたことを。
そして、夏希は気づいていない。彼女が隆之介と結婚したら、彼女の名前が夏木夏希(なつきなつき)になっちゃうんだけど。
私は半ばうわの空で、夏希との通話を終えた。夏希に罪はない、ないけど……心のもやは晴れない。どうした私、もう大人なんだぞ!
そうこうするうち、私は無意識に、手元の鼻セレブをちぎっては投げていた。
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この癖がでるときは、私は不安か、イライラを、覚えているのだ。
部屋に掛けてあるカシオの電波時計はもう11時を指している。普段ならもう、眠っている時間。夜更かしはお肌の大敵とか、そんな可愛い理由じゃない。
この時間に寝ないと、毎日の仕事に耐えられなくなっているんだ。
しかし私はそっと、Xperia Z5を手に取った。
「あ、悠斗くん?久しぶりー!ちょっと眠れなくて、電話しちゃった。うん、特に用事かなー」
用事無いとかいいつつ、私は彼に夏希が結婚することを告げた。彼は絶句した。
だって悠斗は夏希の元カレだから。しかもつい最近まで。
多分、被ってる。
私は流れるように、悠斗の家に今度行く約束をとりつけた。彼は映画マニアで、特にフランス映画が好き。私は「アメリ」しか知らないけど。
でも私がフランス映画に興味あるかも、っていったらすぐに家にあげてくれるあたり、悠斗は、っていうかは男は単純だ。だから嫌いだし、好きだ。
通話が終わった私のXperiaのアドレス帳には、「晴海 悠斗」の文字が表示されている。
私だって「晴海 春海」になってやる。
あとがき
しんどいわー。ステマ小説しんどいわー。
疲れたからユンケル飲んで寝さしてもらいますわ~。