虎尾伴内の手帳 ~真夏の顔を持つ男~

ただしBREEZEは鼻から通り抜ける

長谷川豊氏の記事について考えていたらいつの間にやら安楽死の話になっていた件

元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏がものすごいことを言っている。

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要するに、自分のいい加減な生活習慣で病気になった挙句に、がっつりと社会保障費をもらっていくのはおかしくね?という話。確かに確かに。

自分も平均体重よりかなり上なので偉そうなことは言えないが、確かに長谷川氏が例を挙げて指摘する通り、バランスのいい食事と、運動をすれば、血液検査でおなじみの諸数値は実際改善できるだろう。

バランスの良い食事なんて、ある程度収入か料理テクないと難しいってば

でも、確かにそうなんだけど、「バランスの良い食事」って何ですかね?

野菜・魚・肉・穀類をバランスよく用いて、かつ美味しい食事だ、というのならこれを3食、毎日やるってことでしょ?絶対無理(確信)

 

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忙しい人のための“一品で"栄養バランスが取れるレシピ―女性医師が教える体と心が喜ぶ食事

 

 

これを実現するには、それなりの収入と料理テクニック、もしくは料理上手な家族の存在が絶対条件だ。

もしそれを結婚相手に求めるなら、まずその結婚自体が今の時代難しいし、もし結婚できても、料理上手な奥さんor旦那さんに当たるとは限らない。

そうなると、自分自身が毎日遅くまで仕事をしても、平気でレシピ本にあるような栄養満点の料理を作れるほどタフで器用な人間になることが必要だが、そんなタフで器用な奴ならそもそも病気にはならんのではないか。

長谷川さんは料理とか、するのかなぁ。

結局は現行制度の手直しに終始するのか?

本題に戻る。

長谷川氏によれば透析患者の治療費は年間500万だという。

確かにものすごい金額であり、見過ごせない。

かといって、完全に自己の不摂生のせいだ!といえない場合もあるだろうし、一律切り捨ては厳しすぎる。

やっぱり現実的な解としては、制度改革を進めるのが一番なんだろうけど、社会保険制度は出来の悪いコンピュータプログラムのようなもので、一つ直すのに滅茶苦茶手間がかかるそうだから、確かに一旦リセットしてしまうのが吉なのかもしれない。

最悪、安楽死が流行る可能性もある

あとは日本人限定の禁じ手、安楽死の導入

日本人は自殺率が高く、かつ同調圧力も強いので、もし病気で弱っているときに「○○さんと同年齢で同様の症状の方は、7割の方が安楽死を選んでおられますよ……」などとささやかれれば、一発で安楽死を選んでしまうだろう。

安楽死こそ究極の自己決定だと思う(なぜ自分はこのタイミングで死ぬか、という軸が明確でないと、安楽死など選べない)のだが、日本人の手にかかればあっと言う間に格好の自殺ツールに大変身だ。

もしかしたら日本の社会保障費は、安楽死を導入することで、あっけないほど下がってしまうのかもしれない。恐ろしい話だが。

 

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