戦隊シリーズの41年間を色的な意味で考察する
1975年の第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」から41年。ついに今年の「動物戦隊ジュウオウジャー」で第40作を迎えるスーパー戦隊シリーズ。
スーパー戦隊シリーズ 動物戦隊ジュウオウジャー Blu-ray COLLECTION 1
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来月にはなんと通算放送回数が2000回を迎え、これを記念した記念回が放送されることも決定している。
この長い歴史のスーパー戦隊シリーズの特徴といえばやっぱり、カラフルであること。
リーダーの赤!サブリーダーの青!紅一点ピンク!個性派イエロー!地味だぞグリーン!
いいですよね……え?何グリーンじゃなくてブラック?
今年のはピンクじゃなくてホワイト?
イエローが居ない戦隊もいるの?何?バイオレット!?オレンジ!?
・・・どうやら戦隊シリーズのカラーリングには、歴史による変遷があるようで。
というわけで40年分調べてみた。傾向を見たかったので、初期メンバーだけに絞って調べました。
※でも自分が一番好きなのはジュウレンジャーの追加戦士ドラゴンレンジャーだったりして。
こうしてみると、王道と思われた、ゴレンジャー型(赤、青、黄、緑、桃)は、全戦隊の内で15戦隊と、半分もいないことがわかる。もちろん追加メンバーを入れれば、このカラーリングを満たす戦隊もある(ジュウレンジャーとか)。
以下、時期ごとに分けて考えてみる。
1980年代~90年代前半 「ゴーグルファイブ型」が多数を占める
1975年のゴレンジャー以降、77年のジャッカ―電撃隊、79年のバトルフィーバーJまでは模索期。本格的な分析は、1980年のデンジマン以降を対象とする。
こうしてみると、1982年のゴーグルファイブから94年カクレンジャーまでの間、ほとんどの戦隊でブラックが初期メンバーに入っていることがわかる。さらに、色構成も赤、黒、青、黄、桃とゴーグルファイブと同じ色構成が続いている。(便宜上この色パターンを「ゴーグルファイブ型」と呼ぶ)
私が幼い頃大好きだったジュウレンジャーも、この色構成。
1990年代後半~2000年 「ゴレンジャー型」の復活
しかし、95年のオーレンジャー以降、96年、98年、99年そして2000年とゴレンジャー型のカラーリングが続く。
逆にゴーグルファイブ型は97年のメガレンジャーだけとなり、ブラックの登場比率が明らかに減少している。
やはり、黒のイメージが悪いのだろうか。ブラック企業とか言われるくらいだし。
2001年~2007年 「サンバルカン型」の復権
スーパー戦隊にとっての21世紀は、変則的なカラーリングのガオレンジャーと共に始まった。
赤・青・黄・黒・白というカラーリングは、1991年のジェットマン以来。ジェットマンもそれ以前の戦隊シリーズと大きく異なる作品であることから、制作側の「今年はいつもと違うぞ!」という思いが伝わってくる。
実際、日曜朝の放送にもかかわらず、視聴率が10%を超えるなど、大ヒットになったそうだ。
しかし、その後は2002年のハリケンジャーのように、初期メンバー三人(赤・青・黄)の「サンバルカン型」がなぜか多くなる。(03年、07年も同様だ)
経費削減の影響だろうか?
2008年~現在 グリーンとブラックの両立~なんでもありに
そして2008年、炎神戦隊ゴーオンジャーは、いままでほとんどないカラーリングで登場する。赤・青・黒・緑・黄の変則型だ。(※メンバー追加後のライブマンと同じ)
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前述したとおり、1980年代~00年代前半までの戦隊シリーズは、グリーンが入るゴレンジャー型と、ブラックが入るゴーグルファイブ型が多数を占めていた。
要するにグリーンとブラックは並び立たないのだ。(追加戦士ありなら、88年のライブマン、92年のジェットマンなど多数ある)
このゴーオンジャー以降、徐々にスーパー戦隊のカラーリングはカオス化し始める。
さすがに2011年のゴーカイジャーは王道のゴレンジャー型のカラーリングを踏襲したが、2013年のキョウリュウジャーは、1985年チェンジマン以来28年ぶりのイエロー不在。
2015年のニンニンジャーに至っては、初期メンバー5人戦隊では初の、グリーンもブラックもいない、不思議な色構成(赤・青・黄・桃・白)に挑戦している。
また、今年のジュウオウジャーも、過去に例がない組み合わせ(赤・青・黄・緑・白)で、戦隊シリーズのカラーリングは、年々多様になっている印象だ。
今後 レッド、ブルーの不在も?
ここ数年は特に色の編成に変則性を増しているので、そのうちブルー不在やレッド不在の戦隊が出てくるかもしれない。
また、2020年の東京オリンピックの年には、スポーツを題材にした作品や、オリンピックカラーと同じカラーリング(ゴーオンジャー、ライブマン(後期)と同じ)が初期メンバーになることが予想される。
私はまだ結婚しておらず、子供もいないので、いつかは子供とスーパー戦隊シリーズを一緒に見れたらなぁ…