虎尾伴内の手帳 ~真夏の顔を持つ男~

ただしBREEZEは鼻から通り抜ける

12月30日は御歌(おうた)忌にしよう~大瀧詠一三回忌に寄せて~

主に作家をはじめとする著名人の命日には、「○○忌」のように、名前が付けられることがある。

作家の名前がそのまま使われるパターン(夏目漱石の漱石忌など)もあるが、その作家にゆかりのあるものや、作家自身の生きざま、亡くなった季節、代表作や遺作にちなんだ洒落の利いたものがおおい。

主なものだけでもざっとこんな感じ。
1月26日:寒梅忌:藤沢周平
2月12日:菜の花忌:司馬遼太郎
2月24日:南国忌:直木三十五
3月24日:檸檬忌:梶井基次郎
5月29日:白桜忌:与謝野晶子
6月19日:桜桃忌:太宰治
7月24日:河童忌:芥川龍之介
9月19日:糸瓜忌:正岡子規
11月25日:憂国忌:三島由紀夫
12月30日:ホシヅル忌:星新一

また、作家以外でも、美空ひばりは林檎忌、石原裕次郎があじさい忌といわれているそうだ。

じゃあ、大瀧詠一はどうするか。別になくてもいいじゃないか、とは思う人もいるだろうが、タイトルの通り思いついちゃったので言いたい。

「御歌(おうた)忌」なんてどうか。

全然本人にゆかりのあるものでも、生前の代表作、名作を表したものでもなく、単なるダジャレでしかないが、大瀧詠一といえば、オシャレなメロディメーカーよりも、小林信彦の影響を受けた「お笑い」好きのイメージが強い私には、ぴったりじゃないかと感じられた。

「あまちゃん」はなぜ面白かったか? 本音を申せば

「あまちゃん」はなぜ面白かったか? 本音を申せば

 

まあ別の考えを持っている人も当然いて、青空忌とか、瀑布忌とかいろいろ言われていたが、やっぱり歌を作り、歌を聴き、歌を学び、人々に伝え続けた人の命日なんだから、御歌忌でいいような気がしてならない。

それに、誰の命日か、すぐわかるしね。

 

Best Always

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