虎尾伴内の手帳 ~真夏の顔を持つ男~

ただしBREEZEは鼻から通り抜ける

もしもAKB48を大瀧詠一がプロデュースしたら~トップアイドルという名のキャンバス~

もしドラならぬもしタキである。

AKBはここ数年、何をやっても売れるという状態だ。それこそ、ジョン・ケージの4分33秒のカバーとかでも50万枚は堅いだろう。

(たぶん彼女たちは静寂に耐えられず笑いだすから、「X秒で○○の笑い声が~」とかで話題になると思う。もちろん作詞は秋元康大先生だ。これ、マジでやってほしい。)

 


【最高音質】ジョン・ケージ 「4分33秒」 44.1kHz / 24bit - YouTube

トップアイドルは、その大衆性で若いクリエイターの先鋭性をうまく中和できる、非常に優秀なキャンバスだ。このキャンバスを秋元康だけのものにしておくのは、もったいない。

AKBはもっと若手の尖がったクリエイターを作詞、作曲、PVに起用すべきだ。何しろ何をやっても売れるのだ、何でもやってみればいい。

それはさておき、もし大瀧詠一がAKBをプロデュースしたらどうなるだろうか。大瀧はこういう大人数のアイドルに曲を書いたことがないから、傾向が読めない。

作詞は秋元康になるだろうが、繊細な大瀧の曲とは、合わないんじゃないか。

そうなると、もううなづきマーチか、ナイアガラ音頭みたいな路線しか残っていない。多分あまりの制約の多さに途中で馬鹿らしくなって、ふざけだすんじゃないか。

そうこうしているうちに、AKBではないものの、同じ秋元プロデュースのアイドルの曲に大瀧風(というよりフィルスペクター?)の曲を見つけたので、お聞きいただこう。


乃木坂46 「おいでシャンプー」 ver YM - YouTube

カスタネットの音とか、タムの「ダーン」「ドーン」という感じが確かにそれっぽい。ただ、テンポが速いので、忙しい感じがする。

同じようなことを考える人はいるもので、音源をいじってテンポを落とした人がいる。確かにこれなら、「それっぽい」。詞もよくよく聞けば松本隆風だ。


おいでシャンプー80's Tempo 乃木坂46 - YouTube

 

こんなのもあった。確かにこれも大瀧詠一風。


A4th 「なんて素敵な世界に生まれたのだろう」 - YouTube

 

大瀧詠一がピンのアイドルにしか曲を書かなかったのは、プロデュースをするにあたって、しっかりとしたディレクション(というか稽古)をつけられるのは一人が限界だったからじゃないか。

松田聖子にしても、何度も歌い直させられたそうだし、そんなことをAKBの数十人に対してやったら死んでしまう。もう死んでるけど・・・。

 

風立ちぬ

風立ちぬ

 

 

結論としては、もし大瀧がAKBのプロデュースをマジでやったら死ぬので、うなづきマーチみたいなノベルティソングしか作らない、ということで。