虎尾伴内の手帳 ~真夏の顔を持つ男~

ただしBREEZEは鼻から通り抜ける

猫と僕

(※2006年時点の記事です。2016/11/10追記)

10年前、従姉妹が引越ししたのを期に猫を飼ったと聞かされた。それからほどなくしてなぜかその猫はどんどん太っていき、最終的には一家の主たる風格を身につけてしまい、僕が遊びに行くたびにこの猫を怒らせては猫パンチを喰らうという戦い(?)を繰り広げていた。

 

いつかあの猫をギャフンと言わしてやる(そこまでのものでもないかw)とばかりに、椅子の上に堂々と寝転ぶ「奴」に勝負を仕掛けたものだった。

 

しかし、去年その戦いは勝負がつかないままに猫は死んだ。最後にあったときにはすっかり痩せていて、あの堂々たる雰囲気は失われていたものだった。

 

それから数ヶ月経った5月のこと、また猫を飼い始めたと教えてもらった。今度はメス、7月に会いに行ったらまだ小さかった。「先代みたいに太らせるなよ!」と従姉妹に釘を刺したけど・・。

 

それからしばらくしてこの猫はかなりの重病だとわかった。治療の見込みは無いに等しかったようだが、懸命に看病をしたんだなぁという様子は伝わってきた。

 

結局僕はこの猫と会ったのは今年の7月が最初で最後だった。

 

11月に地元に戻る予定があったのでそのときにでも・・・と思ったけども。

 

(※2016/11/10追記)この4年後、我が家は猫を飼うことになるのだった。