虎尾伴内の手帳 ~真夏の顔を持つ男~

ただしBREEZEは鼻から通り抜ける

(旧ブログアーカイブ記事)シンセを使う人、使わない人

(※2006年当時の状況です。2016/11/9追記)

友人がブログで薦めていたクラフトワークというテクノのアーティストの曲のライブ映像を見てみた。

 

人間解体(ザ・マン・マシーン)

人間解体(ザ・マン・マシーン)

 

 

僕はクラフトワークというアーティストを全く、一切知らなかったので、30代くらいの若い男2人が淡々とテクノやってるんだろう・・くらいにしか思っていなかった。

 

しかし僕の予想は全く違っていた。画面に映っていたのは政治家みたいな風貌のオッサン(特に一番左の人)たちだった。

 

髪の毛を丁寧にわけて(髪の毛のない人もいたっけ)、スーツをきて、机の前に気をつけの姿勢で動かないで立っているので、僕にはこの映像が大統領選の討論会のように見えた。それくらい異様な映像だった。

僕は、「ライブなんだから動けよ・・!」と思ったが、こういうスタイルもありなんだな・・。

 

僕は、クイーンを初めて見たときも驚いた(特にFのつく人)が、それとは正反対の驚きだった。

 

そしてクラフトワークについてもうちょっと調べてみると、結成時期といいメンバーの年齢といい、ほとんどQueenと同世代だとわかってまたビックリ。

 

同じ時代に、海一つ隔てて「シンセサイザーの類は一切使っておりません」とアルバムのクレジットにわざわざ書いた男達と、そのシンセサイザーだけで音楽を作ろうとしていた男達がいたことが、僕には信じられない。

 

いや~世界は広いなぁ・・・。

 

ただ、僕がどちらのアーティストにも共通していると思うことがある。

それは「古さを全く感じさせない」ということである。

 

ボヘミアン・ラプソディ(1975)も、電卓(1981)もどちらも初めて聞いて自分が生まれる前の音楽だとは感じなかった。

 

ボヘミアン・ラプソディ

ボヘミアン・ラプソディ

 
コンピューター・ワールド

コンピューター・ワールド

 

 

いや~世界は広いなぁ・・・。