虎尾伴内の手帳 ~真夏の顔を持つ男~

ただしBREEZEは鼻から通り抜ける

今更2015年上半期のオリコンチャートを分析した結果~もっと企画ものを!芸人を!~

遅いよ。半年遅い。もう年間のヒットチャート出ちゃうよ。

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いわゆる世間では、ヒットチャートが「AKBばっかり」とか「ジャニーズばっかり」とか言われてる。

じゃあそれが本当なのかどうか、自分なりに調べてみたくなったので、「今年の上半期のヒットチャート」を調べてみようと思った次第。

個々のミュージシャンでみると、当然AKB48や嵐がすごい売り上げを伸ばしているわけだけど、今回は「ベスト100に各ミュージシャンが一体何曲を送りこんだか?」という観点から見てみたい。

自分の雑ぅな分類で分類した結果、以下の通りの結果となった。

~分類別 2015年上半期オリコンシングル売り上げベスト100~

 K-POP系(東方神起、JYJ、KARA等)・・・15曲
 ジャニーズ系(嵐、キスマイ、SMAP等)・・・14曲
 女性アイドル(ももクロ、モー娘。等)・・・14曲
 AKB系(AKB48、乃木坂46、SKE48等) 11曲
 男性バンド(GLAY、バンプ等) 9曲
 アニメ・ゲーム系(アイマス、ラブライブ等) 7曲
 EXILE系(三代目、EXILE等) 6曲
 AAA 5曲
 女性ソロ(aiko、浜崎あゆみ等) 5曲
 声優(水樹奈々、宮野真守) 3曲
 男性アイドル(winds.等) 3曲
 演歌(氷川きよし、水森かおり) 2曲
 男性デュオ(ゆず、コブクロ) 2曲
 芸人(クマムシ) 1曲
 女性ユニット(Perfume) 1曲
 男性ソロ(星野源) 1曲
 ビジュアル系(己龍) 1曲

K-POPが意外と強いが、男女別にしていないし、アイドル志向か、アーティスト志向かでも区別してないので、そこを詳しく分類すると、もっと順位が下がってくる。

ちなみに「これ誰?」となって名前を調べたのは、ほとんどK-POPだった。多分ライト層がなくて、コアなファンだけが買ってるんじゃないか。「ちょっと買ってみるか」的な層が少ないというか。

あとAAAは、男女混合なのと、曲数が多かったので、独立させた。女性ユニット1曲はPerfume。彼女たちはもはやアイドルではないだろう。

ちなみに、私がこの結果をみて一番思ったのが「企画ものが少なすぎる!」ということ。入っているのはクマムシの「あったかいんだからぁ」だけだ。

あったかいんだからぁ♪

あったかいんだからぁ♪

 

これはまた各年代のベスト100を分析しないとダメだが、芸人が歌を出さない、出しても売れないっていうのは、音楽産業含むエンタメ業界全体の衰退を表していると自分は考える。

なぜなら

①歌の素人である芸人に、一流ミュージシャンの詞や曲、アレンジをぶつける、遊び的な企画を本気で進めるだけの体力がもう業界にない。

②そんな遊び的なCDを「ちょっと買ってみるか」的な余裕がリスナーにもない。

③そもそもそんな企画を作りたくなる魅力的な芸人、素人がいない。

からだ。

自分は昭和62年生まれなので、ポケビや、ブラビがオリコンを席捲したり、ダウンタウンの番組の企画から生まれた曲が売れたりした90年代後半に育ったから余計にそう感じるのかもしれない。

AKBやジャニーズ、アイドルばっかりであることよりも、素人の企画もの(こういうとイヤらしいが)のCDがビジネスとして成立しなくなっていることに、危機感を覚えている。

もっと冒険を、お遊びを!