2016年紅白歌合戦の出場者発表と演歌歌手について僕が強く思うこと
昨日は飲みすぎた。
さて、今日紅白歌合戦の出場者と司会者が発表となったようだ。
正直みたいのはPerfumeと椎名林檎、ゴールデンボンバーとゲスの極み乙女ぐらいのもんだ。20代後半のおっさんに片足ツッコんだ男が好きそうなラインナップである。従ってラブライブになってしまうともはやついていけない。
しかしまあNHKもその辺気が利くようになり、紅白歌合戦アプリなんか出しちゃって、今誰が歌ってて次誰でみたいなのをアラームで知らせてくれるようになった。
まあそんなことしたら、一切興味のない音楽もそれなりに楽しんで聴こう、という紅白視聴者のあるべき姿が完全に失われ、ますますタコツボ化が進むと思うんだけどね。
演歌も、歌詞や歌の世界観は一切理解できないが、歌手の技術は一流だとかそういう発見が消えてしまう。
それにしても、毎週火曜日にNHKでやってる歌謡コンサートは、最近はちょっと路線変更したものの歌の上手い人が多く出る。それこそ演歌じゃなくて普通のポップスを歌えばいくらでも評価されるはずの人が、変わり映えのしない演歌を歌っている。しかし歌はうまい。この声が一流のポップスに乗れば!!
ホントに文化的損失なり。
大瀧詠一や、椎名林檎、奥田民生のように、一流の作曲家がバンバン演歌歌手に曲を書いてやるべきだ。
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今挙げた、大瀧×森進一、奥田、林檎×石川さゆりは、いずれもビッグネームでベテランだ(椎名林檎とは10歳も違わないが)。やはり上の世代の方が、あまりジャンルというものにとらわれず、発想が柔軟で良い意味で自分のジャンルやカテゴリーに無頓着だ。
もっと例を挙げれば矢沢永吉はなじみのないロックフェスに単騎でツッコむし、小林幸子も若い子ばっかりのコミケでCDを手売りする。
仕事をジャンルを選ばないハートの強さよ。
一方の僕らより下の世代は、聴く方は聴く方でタコツボ化が進んで、自分の好きじゃない物、興味のないものは「地蔵」になり、演る方も演る方で、似たようなメンツとばかりフェスでつるんでいる。
「演歌は演歌」「J-POPはJ-POP」「ロックはロック」(さらにそこから細分化が進む)そういうのが、文化を痩せさせ、衰退させる。
それこそゲス極の川谷絵音とか、サカナクションの山口一郎とかが、売れなくてくすぶってる若い演歌歌手に曲でも詞でも提供したらいい。きっと面白いことになるはずだ。