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虎尾伴内の手帳 ~真夏の顔を持つ男~

ただしBREEZEは鼻から通り抜ける

福岡と金沢、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い

文化の日、ということで朝からダラダラしてたら、ブラタモリの再放送で、福岡の回が放送されていた。

るるぶ福岡 博多 天神’16 (国内シリーズ)

るるぶ福岡 博多 天神’16 (国内シリーズ)

 

 

最初にまず驚かされたのは、福岡市が人口の面では明治22年時点で、鹿児島、長崎に次ぐ九州第三の都市でしかなかったこと。

ちなみにネットを漁って見つけた、同時期の全国都市人口ベスト20はこんな感じ。

1 東京市 東京府 1,389,684
2 大阪市 大阪府 476,271
3 京都市 京都府 279,792
4 名古屋市 愛知県 162,767
5 神戸市 兵庫県 135,639
6 横浜市 神奈川県 121,985
7 金沢市 石川県 94,257
8 仙台市 宮城県 90,231
9 広島市 広島県 88,820
10 徳島市 徳島県 61,107
11 富山市 富山県 58,159
12 鹿児島市 鹿児島県 57,465
13 和歌山市 和歌山県 56,713
14 長崎市 長崎県 55,063
15 福岡市 福岡県 53,014
16 函館区 北海道 52,909
17 熊本市 熊本県 52,833
18 岡山市 岡山県 48,333
19 堺市 大阪府 48,165
20 新潟市 新潟県 46,353

 

顔ぶれが現在と比べても全然違うのがわかる。面白いのが、日本海勢の健闘。現在は42位(464,550人)の金沢市が7位。富山市も11位だ。福岡市は明治22年時点では全国22位。現在は1,519,349人で堂々第6位だ。

一体なぜ、金沢と福岡にどうしてここまで差がついたんだろうか、という疑問が沸き上がってきたので、これについて調べてみたい。

それは一旦おいて、ブラタモリの感想を続ける。(以下、箇条書き)

・福岡の発展が加速したのは、武家の街だった天神が、2路線の路面電車がクロスすることで交通の要衝となったのがきっかけ。

・大正時代には福岡駅ができ、デパート(百貨店)が開業した。タモリは幼少期からデパートに遊びに出ていたそうだが、当時のデパートは洗練された文化の集まる場所だ。幼い頃からセンスのよいものに触れるのは良いことだ。

・戦争で福岡は大きな被害を受けるが、昭和30年代には路面電車の利用者数が1億人を突破する。しかし現在は廃止され、地下鉄に取って代わられている。

・1975年に山陽新幹線が博多まで開通し、現在は東京~博多間は5時間を切る。

・新幹線の車両基地を1990年に福岡南駅とし、新幹線を停車させたところ、それによって周辺の世帯数が急増する。

福岡発展の鍵は「鉄道にあり」ということだ。

さて、そこで本題だ。なぜ福岡と金沢はこんなに差がついてしまったのか。ちょっと調べてみると、結構それらしいものが出てくる。

  1. 都市としての拡張性がない
    要するに面積が狭いのだ。金沢市のある金沢平野は120平方キロメートルの面積しかない。一方で福岡平野は250平方キロメートルと倍だ。
  2. 気候が厳しい
    福岡は温暖だが、金沢は雪が降り、寒い。これは乳児死亡率に如実な影響を及ぼす。大正10年の平均寿命は、全国平均42.6歳に対し、石川県は36.64歳、福岡県は42.1歳。昔はみんな我慢して住んでいたが、明治以降は引っ越しも自由になり、「こんな雪の降るところ住めるか!」となるのは当然かもしれない。
  3. 隣接県からの人口流入がない
    福岡は九州中から人やモノが集まる。もし福岡から東京に人口が流出しても、それを上回って、佐賀や長崎からの流入がある。金沢にはそれがない。(福井は大阪に、富山は東京に直接流れる。)
  4. 戦災による都市計画の見直しがない
    金沢は空襲を受けていないため、金沢では戦前の道路と建物がそのまま残り、戦後の経済成長に対応した街づくり(道幅の拡張など)ができなかった。(福岡が空襲を受けているのは前述の通り)

その他に県民性の違いとかもあるんだろうが、客観性に欠けると思われたため省いた。結局ハード面の違いが大きかった、ということなんだろうけど、それだと解決策が全然見えてこない。

自分はもっと逆に裏日本!っていうのを打ちだしたら面白いかな、とも思うんだけど、いわゆる自虐PRの一環ということで埋もれてしまうのかなぁ。

以前、ロシア沿海州に倣って、日本海州を作ったらどうかと学生時代のゼミで提案して、失笑を買ったことがあるが、本当にそれぐらい無茶をしないと、変わらない気がする。次の記事では冗談半分で日本海州について考えてみようかなぁ。