極私的仮想通貨史
はじめに
私がビットコインを知ったのは2013年の初夏。その後初めてビットコインを買い、冬に売り、2014年の春にはMt.GOXの件もあり、すっかりビットコイン熱が冷めてしまっていた。
その私が、もう一度、ビットコインやその他仮想通貨について、考えてみようと思ったきっかけを、極私的に書く。
ビットコインとの出会い
2013年の夏、当時何か面白いことがないかと探していた私は、ビットコインなるもののを知った。
調べてみると、ごく短時間かつ低コストで世界中とやり取りでき、ドルや円との取引も行われる、全く次世代の通貨だという。
私は驚きつつも、この可能性にかけてみたくなり、おっかなびっくりで購入した。当時の相場は1BTC=約9,000円。
そのことも半ば忘れかけていたその年の秋~冬、ビットコインの相場はついにものすごい勢いで上昇を始め、加熱感もあり、確か10倍ぐらいで売却した。
結局、1BTC=13万円を超えるまでになり、ビットコインの革新性はどこへやら、単なる投機対象として、メディアで取り上げられるようになり、私自身も、ビットコインを投機対象としてしか見られなくなっていた。
Mt.GOXの破たん
その後ビットコインの売却益をMt.GOXから出金したのが2014年1月。このころ、Mt.GOXの出金が遅延している、という話がよく聞かれるようになり、うすうす危険を感じつつ、何とか出金できたときは、正直ほっとした。
その後は皆さんご存知の通り、Mt.GOXは破たんし、HPは閉鎖。現在も破産処理が続けられている。
ネット上ではビットコインを詐欺呼ばわりする声も多く、私自身もなんとなく嫌になっていた。
ビットコイン2.0
しかし、むしろMt.GOXの破たんした後の方が、ビットコインの考え方を応用するなどした、様々なサービスが、雨後の竹の子のように出てきている。
こうした動きは、かなり乱暴に「ビットコイン2.0」と総称されている。
このサイトでは、ビットコイン2.0に関する情報がまとめられており、例えばSteller(ステラ)という仮想通貨は、2014年7月スタートだし、Etherium(エセリウム)は、来年2015年の初頭にもサービス開始予定とのこと。
また、仮想通貨とサービスが一体となったGEMS(ジェムズ)は、ビットコインでのクラウドファンディング(公募型の資金調達)を行っている。
また、Mt.GOX破たん後は、投機的な動きが抑えられたことで、価格も安定し、ビットコイン建てでの資金調達や、ソーシャルレンディング(個人間での融資)もやりやすくなったようだ。
仮想通貨は、経済の、投資の形を変えてくれる。そのためのサービスは、今日もどこかで、生み出されているのだ。
そんなわけで、私ももう一度、ビットコインにかけてみることにする。